法人カードでANAマイルを貯める場合、JALと違って選択肢は意外と広く揃っています。
ANA JCB法人カードのように決済1.0%還元のANA公式法人カードもあれば、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードのようにポイント経由で同じ1.0%まで引き上げられるカードもあるためです。
数あるANAマイルを貯めやすい法人クレカの中で、初年度の入会キャンペーンを含めるとANAマイル獲得効率が頭ひとつ抜けるカードがアメックス・ビジネス・ゴールドです。
入会特典として合計170,000マイル相当のポイントがもらえるため、初年度は年会費を大きく超えるリターンが見込めます。
この記事では、ANAマイルが効率よく貯まる法人カードの選び方から、決済規模・出張頻度別のおすすめ5枚まで紹介します。
- ANAマイル最強の法人カードはアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード。ANA還元率1.0%+初年度合計170,000ポイントのキャンペーンが強力です
- ANA公式法人カード(ANA JCB法人カード ワイドゴールド)もANA1.0%還元で安定。年会費を抑えつつANA便特典まで揃えたいケースに合います
- 年間40,000マイル超を狙うならダイナース系・ラグジュアリーカードなど移行上限のないカードを選びます
- 個人事業主も全カード申し込み可能。本人確認書類と事業実態の説明があれば発行できます
- 入会キャンペーン特典で初年度の実効還元率は2〜3倍に。長期還元率とキャンペーン込みの初年度還元率を分けて比較します
法人クレジットカードでANAマイル最強の1枚はアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
ANAマイルを貯める前提でもっともおすすめの法人クレカは、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードです。
ANAマイル還元率1.0%という上限値に到達できるうえ、入会キャンペーンによる初年度ブーストが他のANAマイルが貯まる法人クレカを大きく引き離します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年会費 | 49,500円 |
| ANAマイル還元率 | 1.0%(メンバーシップ・リワード・プラス+ANAコース加入時) |
| ANAマイル年間移行上限 | 40,000マイル/年 |
| 入会キャンペーン | 合計170,000ポイント |
| 申込資格 | 個人事業主・経営者・会社員(20歳以上で安定した収入があれば可) |
| 追加カード | 13,200円/枚(4枚目以降無料) |
ANAマイル還元率1.0%+メンバーシップ・リワードの自由度
アメックス・ビジネス・ゴールドの基本ポイント還元は100円につき1ポイントです。
これだけだとANAマイルへの直接還元率は0.4%程度にとどまりますが、メンバーシップ・リワード・プラス(初年度無料、2年目以降3,300円)への加入すると、マイル還元率は1.0%となります。
メンバーシップ・リワード自体に交換先の自由度があるため、ANA以外にもブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways Executive Club)、シンガポール航空(KrisFlyer)、デルタ航空(スカイマイル)など15社以上の航空会社へ移行できます。
| 航空会社 | 移行レート | マイル還元率 |
|---|---|---|
| ANA | 1:1 | 1.0% |
| JAL | 1:0.4 | 0.4% |
| ヴァージンアトランティック航空 | 1:0.8 | 0.8% |
| エティハド航空 | ||
| エミレーツ航空 | ||
| エールフランス | ||
| カタール航空 | ||
| カンタス航空 | ||
| キャセイパシフィック | ||
| シンガポール航空 | ||
| スカンジナビア航空 | ||
| タイ国際航空 | ||
| デルタ航空 | ||
| フィンエアー | ||
| ブリティッシュエアウェイズ |
とりあえずANAマイルを貯める前提だとしても、将来別の航空会社を使いたくなったら振り分け先を変えるという柔軟な運用が可能です。
マイルについて知っていくと、ANAマイルよりも海外の航空会社のマイルを活用したほうがお得に旅行できるとわかってくるため、15社の航空会社のマイルに交換できるメリットは、後々効いてくるはずです。
ただし、ANAマイルへの移行には年間40,000マイルの上限があるというデメリットもあります。それを超える分はポイントとして残し、他社マイル・ホテルポイント・支払い充当に振り分けて使うことをおすすめします。
交換レートはANAマイルに劣るものの、ヴァージンアトランティック航空を活用すると、必要マイル数を抑えつつANAにお得に乗れます。
初年度キャンペーンでいきなり170,000マイル相当
2026年6月現在、新規入会キャンペーンで合計170,000メンバーシップ・リワードポイントが獲得できる施策が走っており、ANAマイルに換算すれば年会費を大きく上回るリターンがつきます。
| 達成条件 | 獲得ポイント |
|---|---|
| 合計300万円以上の通常利用 | 30,000ポイント |
| 入会後4ヶ月以内に80万円以上利用 | 40,000ボーナスポイント |
| 入会後8ヶ月以内に200万円以上利用 | 50,000ボーナスポイント |
| 入会後10ヶ月以内に300万円以上利用 | 50,000ボーナスポイント |
| 合計 | 170,000ポイント |
10ヶ月以内に300万円を達成できれば、合計170,000ポイント=170,000ANAマイル相当が手に入ります。
通常のカード決済で170,000マイル相当のポイントを貯めるためには、1,700万円のカード決済が必要であるため、入会特典のインパクトの大きさを感じられると思います。
例えば日本〜ハワイの往復は40,000マイルほどであるため、入会特典だけでもハワイ4往復ほどできる計算です。
ANAマイルが貯まる法人カードの選び方
ANA法人カードはJALと違って選択肢が広いぶん、自社の決済規模・出張頻度・キャンペーン重視度などで最適解が変わります。
選び方の軸を5つに分けて整理します。
大前提:ANA公式法人カードは「安定」だが「最大化」には向かない
ANA JCB法人カード・ANAコーポレートカード・ANAダイナースコーポレートカードといった「ANA公式法人カード」は、決済1.0%還元でANAマイルが貯まる安定型の選択肢です。
ボーナスマイルや搭乗マイル25%加算など、ANA便利用者向けの特典が揃っているのも強みです。
ただし、ポイントからマイルへの移行に5,500円/年の手数料が発生したり、移行上限が年間80,000マイルに制限されたりと、決済特化型のカードと比べると自由度では劣ります。
とくに「決済額を最大限ANAマイルに変換したい」用途では、入会キャンペーン込みの初年度爆発力で他社プロパーカードが優位に立ちます。
ANA便を月2回以上使うヘビーユーザーは公式法人カードの搭乗特典が活きるため検討候補です。
決済中心の用途なら他社プロパーが効率的という前提で読み進めてください。
ANAマイル実効還元率は1.0%以上を目安にする
ANAマイルが貯まる法人カードを比較する最初の基準が、ポイントをANAマイルに移行した後の実効還元率です。
個人カード市場ではANA還元率1.0%が「高還元」の標準ラインで、法人カードでも同じ1.0%を1つの目安にできます。
| カード名 | ANA実効還元率 | 条件 |
|---|---|---|
| アメックス・ビジネス・ゴールド | 1.0% | メンバーシップ・リワード・プラス+ANAコース加入時 |
| ダイナースクラブ ビジネスカード | 1.0% | ダイナースグローバルマイレージ加入時 |
| ANAダイナースカード ビジネス・アカウントカード | 1.0% | 個人ANAダイナースとの合算時 |
| ANA JCB法人カード ワイドゴールド | 1.0% | 10マイルコース加入時 |
| ラグジュアリーカード ゴールド | 0.9% | ANAマイレージ移行時 |
1.0%還元を成立させるためにはほぼ全てのカードで「マイル移行コース」または「リワード加入」のような追加プログラムへの登録が必要です。
年会費とは別に5,000〜6,600円程度の参加費が発生する点を見落とさないようにしてください。
年間マイル移行上限のバランス
ANAマイルの場合、各カード会社の交換プログラムに「年間移行上限」が設けられているケースが多く、これが実質的な還元上限として効きます。
決済額が大きい法人ほどこの上限に引っかかりやすく、カード選定で見落とせないポイントです。
| 移行上限 | 該当カード | 1.0%還元での決済額換算 |
|---|---|---|
| 40,000マイル/年 | アメックス・ビジネス・ゴールド | 年400万円までフル還元 |
| 80,000マイル/年 | ANA JCB法人カード ワイドゴールド(10マイルコース) | 年800万円までフル還元 |
| 上限なし | ダイナースクラブ ビジネスカード/ANAダイナースカード ビジネス・アカウントカード/ラグジュアリーカード | 制限なし |
年間決済額が400万円以下に収まる規模ならアメックスで十分カバーできます。
400〜800万円の決済規模ならANA JCB法人カード ワイドゴールドが上限的に丁度よく、800万円を超える決済を全てANAマイルにしたい場合はダイナース系またはラグジュアリーカードが候補です。
出張で使える付帯特典で比較する
マイル還元率が同じ1.0%なら、出張で使える付帯特典の充実度が次の判断軸です。
プライオリティパス・空港ラウンジ・旅行保険・コンシェルジュサービスなどが対象です。
| カード名 | プライオリティパス | 国内空港ラウンジ | 旅行傷害保険 |
|---|---|---|---|
| アメックス・ビジネス・ゴールド | 年2回まで無料 | 本会員+同伴1名無料 | 最高1億円(利用付帯) |
| ダイナースクラブ ビジネスカード | × | 本会員+同伴1名無料 | 最高1億円(自動付帯) |
| ANAダイナース ビジネス・アカウントカード | × | 本会員無料 | 最高1億円(自動付帯) |
| ANA JCB法人カード ワイドゴールド | × | 本会員無料 | 最高1億円(自動付帯) |
| ラグジュアリーカード ゴールド | 本会員無料(同伴有料) | 本会員+同伴1名無料 | 最高1.2億円(自動付帯) |
プライオリティパスが必要なら、本会員無料で使えるラグジュアリーカード ゴールドか、年2回上限ながらも同伴1名無料のアメックス・ビジネス・ゴールドが選択肢です。
海外出張がほぼなく国内移動中心なら、国内ラウンジが揃っていれば十分で、プライオリティパスは優先度を下げて構いません。
入会キャンペーン特典まで目を向ける
長期的な還元率だけで法人カードを比較すると、入会初年度の大きな差を見落とします。
とくにアメックス系のカードは入会キャンペーンが派手で、初年度に獲得できるマイルが通常還元の数倍に膨らむケースも珍しくありません。
たとえばアメックス・ビジネス・ゴールドの場合、決済額300万円のラインで合計170,000ポイント=170,000ANAマイル相当が上乗せされます。
仮に170,000マイル相当のポイントを得るためには、1,700万円ほどのカード決済が必要であるため、入会特典のインパクトが理解できると思います。
このように、ANAマイルを貯める法人カードを選ぶ上では、入会特典はチェック必須の項目です。
ANAマイルが貯まるおすすめ法人カード5選
ここまでの選び方を踏まえ、ANAマイルが効率よく貯まる法人カードを5枚紹介します。
決済規模・出張頻度・上限重視度の組み合わせで最適解が変わるため、最後のまとめで利用シーン別のおすすめも整理します。
| カード名 | 年会費 | ANA還元率 | 移行上限 |
|---|---|---|---|
| アメックス・ビジネス・ゴールド | 49,500円+ANAコース等8,800円 | 1.0% | 40,000マイル/年 |
| ダイナースクラブ ビジネスカード | 27,500円+グローバルマイレージ6,600円 | 1.0% | 上限なし |
| ANAダイナース ビジネス・アカウントカード | 5,500円(個人ANAダイナース29,700円が別途必要) | 1.0% | 上限なし |
| ANA JCB法人カード ワイドゴールド | 20,900円+10マイルコース5,500円 | 1.0% | 80,000マイル/年 |
| ラグジュアリーカード ゴールド | 220,000円 | 0.9% | 上限なし |
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年会費 | 49,500円 |
| ANA還元率 | 1.0%(メンバーシップ・リワード・プラス+ANAコース加入時) |
| 追加プログラム年会費 | メンバーシップ・リワード・プラス3,300円+ANAコース5,500円(初年度はメンバーシップ・リワード・プラス無料) |
| ANA移行上限 | 40,000マイル/年 |
| プライオリティパス | 本会員+同伴1名年2回無料 |
| 旅行傷害保険 | 最高1億円(利用付帯) |
| 入会キャンペーン | 合計170,000ポイント |
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは、ANAマイルが貯まる法人カードの本命です。
決済1.0%還元+入会キャンペーン合計170,000ポイントという初年度ブーストは、他のANA法人カードでは再現できません。
個人事業主から法人代表まで申込資格があり、開業届や登記簿謄本の提出は不要です。
本人確認書類のみで申し込めるため、開業1年目のスモールビジネスでも比較的通りやすい部類に入ります。
注意点としてはANAマイルの年間移行上限が40,000マイルに設定されている点です。
年間決済額が400万円を超える場合、超過分はANAマイルに移行できず、他社マイル・ホテルポイント・支払い充当への振り分けが必要です。
年間500万円以上を1.0%でANAマイルに変換したい場合は次のダイナース系を検討してください。
年会費49,500円は単独で見ると重く映ります。
ただ、初年度はキャンペーンで合計170,000ポイント=17万円相当のマイルが上乗せされるため、実質負担は大きくマイナスです。
長期保有を続ける場合でも、プライオリティパス年2回(35米ドル×2=1万円相当)と国内ラウンジ無料、コンシェルジュサービスを使い倒せば、年会費は十分回収できる範囲です。
ダイナースクラブ ビジネスカード

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年会費 | 27,500円 |
| ANA還元率 | 1.0%(ダイナースグローバルマイレージ加入時) |
| 追加プログラム年会費 | ダイナースグローバルマイレージ6,600円 |
| ANA移行上限 | 上限なし |
| プライオリティパス | なし |
| 国内空港ラウンジ | 本会員+同伴1名無料(国内主要空港) |
| 旅行傷害保険 | 最高1億円(自動付帯) |
| ポイント有効期限 | なし |
ダイナースクラブ ビジネスカードは「年間マイル移行上限なし」を最大の武器にする1枚です。
年間決済額が500万円を超える法人で、できるだけ多くのマイルをANAに集約したいケースで本命候補に挙がります。
ダイナースクラブが運営するポイントプログラム「ダイナースクラブリワードプログラム」は100円につき1ポイントで、ダイナースグローバルマイレージ(年会費6,600円)に加入すると1,000ポイント=1,000ANAマイルで交換可能です。
移行上限がないため、年間1,000万円以上の決済でも丸ごとANAマイルに変換できる点が他社と差別化されています。
ポイント有効期限が設定されていないので、複数年に分けてマイル交換タイミングを調整できるのも法人決済との相性がよい点です。
期末の駆け込み交換で慌てる必要がなく、特典航空券に必要なマイル数が貯まったタイミングで一括移行する運用ができます。
付帯特典では、国内主要空港ラウンジが本会員+同伴1名まで無料、最高1億円の自動付帯旅行保険、Taste of Premium(グルメ・空港送迎の優待)など、年会費27,500円のカードとしては手厚い内容です。
ただしプライオリティパスは付帯しないため、海外空港ラウンジを毎月のように利用するヘビーユーザーには物足りなさが残ります。
ANAダイナースカード ビジネス・アカウントカード

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年会費(アカウントカード) | 5,500円 |
| 本会員年会費(必須) | 個人ANAダイナースカード29,700円 |
| ANA還元率 | 1.0%(100円=1ポイント=1マイル) |
| ANA移行上限 | 上限なし |
| 入会・継続ボーナス | 2,000マイル/年(本会員カード) |
| 搭乗ボーナス | 区間マイル25%加算 |
| 国内空港ラウンジ | 本会員無料(国内主要空港) |
| 旅行傷害保険 | 最高1億円(自動付帯) |
ANAダイナースカード ビジネス・アカウントカードは、個人でANAダイナースカードを保有している経営者が、法人決済をマイル合算できる「追加カード」です。
本会員カードと合算してANAマイルが貯まり、ANA便特典まで揃います。
ビジネス・アカウントカードは法人口座から引き落としできる経費決済専用のカードで、決済分も本会員のANAダイナースカードと合算されてANAマイルが貯まります。
100円=1マイルの直接還元なのでマイル交換手数料は不要、移行上限もないため、決済額が大きい法人ほど効果が出やすい構造です。
本会員のANAダイナースカードに搭載されている年2,000マイルの継続ボーナス、ANA便搭乗時の区間マイル25%加算、ANA国内線・国際線特典航空券優待など、ANA便利用者向けの特典がそのまま使えます。
プライベートと法人の決済を1つのANAマイル口座に集約したいタイプの経営者に合います。
ただし、本会員カード(個人ANAダイナース、年会費29,700円)の保有が必須です。
アカウントカード5,500円だけで使えるわけではなく、合計年会費は35,200円です。
法人カード単独で完結させたいなら、ダイナースクラブ ビジネスカードのほうがシンプルです。
ANA JCB法人カード ワイドゴールド

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年会費 | 20,900円 |
| ANA還元率 | 1.0%(10マイルコース加入時) |
| マイル移行コース | 5マイルコース無料/10マイルコース5,500円 |
| ANA移行上限 | 80,000マイル/年(10マイルコース) |
| 入会・継続ボーナス | 2,000マイル/年 |
| 搭乗ボーナス | 区間マイル25%加算 |
| 国内空港ラウンジ | 本会員無料 |
| 旅行傷害保険 | 最高1億円(自動付帯) |
ANA JCB法人カード ワイドゴールドは「ANA公式の安心感」と「年会費の抑えめバランス」を両立するカードです。
ANA便を月に複数回利用する出張ヘビーユーザーや、ANA公式プロパーカードでANAマイルを直接運用したい法人に向きます。
JCB Oki Dokiポイントを1ポイント=10ANAマイル(10マイルコース)で移行でき、決済還元率はANAマイル換算で1.0%です。
10マイルコースは年5,500円の手数料が別途必要ですが、年100万円以上決済する場合はコース加入のほうが得をします。
ANA便搭乗時には区間基本マイルが25%上乗せされ、入会・継続ボーナスとして毎年2,000マイルが付与されます。
決済還元と搭乗マイルの両輪でANAマイルを増やせる点が、ANA便利用前提のユーザーには大きなメリットです。
ただし、入会キャンペーンの規模はアメックス・ビジネス・ゴールドと比べると控えめで、初年度の獲得マイルでは差をつけられます。
短期で大量のANAマイルを獲得したいならアメックス、長期で堅実にANA特典まで活用したいならANA JCB法人カード ワイドゴールド、という棲み分けです。
ラグジュアリーカード ゴールド

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年会費 | 220,000円 |
| ANA還元率 | 0.9%(ANAマイレージ移行時) |
| ANA移行上限 | 上限なし |
| プライオリティパス | 本会員無料(同伴有料) |
| 国内空港ラウンジ | 本会員+同伴1名無料 |
| 旅行傷害保険 | 最高1.2億円(自動付帯) |
| 付帯特典 | 24時間コンシェルジュ・リムジン送迎・プライベートジム他 |
ラグジュアリーカード ゴールドは、年間決済額が2,000万円を超える法人や、コンシェルジュ・空港送迎などプレミアム特典を業務で活用したい経営者向けの選択肢です。
基本還元率は1.5%(1ポイント=5円相当)で、ラグジュアリーリワードからANAマイルへの移行は1ポイント=3マイル換算、ANA還元率0.9%に着地します。
アメックスやダイナース系より還元率自体は下がりますが、移行上限がないため決済額が大きいほど絶対値で多くのマイルを獲得できる構造です。
付帯特典は他カードを大きく引き離す水準で、24時間対応の専属コンシェルジュ、リムジン送迎、ハイヤー無料サービス、対象レストランのコース1名分無料など、業務接待・経営者個人の生活両面で使える内容が揃います。
年会費220,000円を「経費かつ業務効率化」と割り切れる法人なら、年会費以上のリターンが見込めるカードです。
ただし、年会費が高額なため、年間決済額が1,000万円程度ではトータルでアメックス・ビジネス・ゴールドのほうが得をします。
決済額が2,000万円を超え、なおかつコンシェルジュ・送迎を業務で恒常的に使う前提でないと、年会費負担に見合いません。
ANAマイル向け法人カードに関するFAQ
法人カード決済で貯めたANAマイルは社長個人で使ってもいい?
原則として、社長個人での利用は税務上「役員賞与」として扱われる可能性があります。
法人カードで支払った経費の結果として獲得したマイル・ポイントは、法人に帰属する経済的利益というのが基本的な考え方です(参考:国税庁タックスアンサーNo.5202 役員等に対する経済的利益)。
これを役員個人がプライベート旅行で消費した場合、役員に対する給与(賞与)と認定され、法人側で損金不算入、個人側で給与所得課税となるリスクが指摘されています。
ただし、出張時の業務関連で代表者本人がマイルを使うケースは経費削減と整理できる場合が多く、グレーゾーンの実務判断です。
判断に迷う場合は国税庁タックスアンサーで類似事例を確認したうえで、顧問税理士に相談してください。
個人事業主でも申し込める?
申し込めます。
この記事で紹介した5枚は、いずれも個人事業主が申し込み可能です。
アメックス・ビジネス・ゴールドやダイナースクラブ ビジネスカードは法人登記簿謄本や開業届の提出が不要で、本人確認書類のみで申し込めます。
ANA JCB法人カード ワイドゴールドは個人事業主の場合、開業届や確定申告書の写しが必要なケースも多いです。
開業直後で事業実績がまだ少ない場合でも、安定した本業収入があれば審査に通る例は珍しくありません。
過去の信用情報(指定信用情報機関CIC等が管理)に大きな問題がなければ、開業直後でも審査通過は十分狙えます。
追加カード決済で貯まったマイルは本会員カードに集約できる?
原則として、追加カードの利用ポイントは本会員カードのアカウントに合算される仕組みです。
アメックス・ビジネス・ゴールドの追加カード、ダイナースクラブのビジネス・アカウントカードなど、この記事で紹介した5枚はいずれも追加カード利用分が本会員ポイントに合算される仕組みです。
社員に経費決済用の追加カードを配布すれば、決済を本会員カードに集約してANAマイルを効率的に貯められます。
ただし、追加カード発行には1枚ごとに年会費が発生するケースがほとんどです。
アメックス・ビジネス・ゴールドは13,200円/枚(4枚目以降無料)、ANA JCB法人カードは2,200円/枚など、カードごとに費用が異なります。
ANAとJALの両方のマイルを貯めたい場合は?
アメックス・ビジネス・ゴールドが両対応の選択肢として有力です。
アメックスのメンバーシップ・リワードは、ANA・JALを含む15社以上の航空会社マイルに移行できる柔軟性があります。
ANAコース加入時はANAマイルが1.0%還元、JALマイルへの直接移行はないため、ブリティッシュ・エアウェイズ経由など迂回ルートを使う必要があります。
ANA・JAL両方を均等に貯めたいケースでは、ANA向けにアメックス、JAL向けにセゾンプラチナ・ビジネス・アメックスを2枚持ちする戦略も現実的です。
詳しくはJALマイルが貯まる法人カードの記事も参考にしてください。
年会費無料でANAマイルが貯まる法人カードはある?
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードが該当します。
年会費永年無料でANAマイルへの移行が可能なほぼ唯一の法人カードで、SAISON MILE CLUBに加入すると合計1.125%のJALマイル還元(ANAは0.5%相当)を実現可能です。
ただし還元率はANA特化型カードに劣るため、年間決済額が大きい場合は有料カードのほうがトータルで有利です。
「とりあえずANAマイルが貯まる法人カードを試したい」「年間決済額がまだ50万円程度」というスタート段階のユーザーに合います。
まとめ
ANAマイルを貯める法人カードは、自社の決済規模と出張スタイルで最適解が変わる選択肢の広さが特徴です。
最後に、利用シーン別の推奨を整理します。
- 基本選択肢(年間決済300〜800万円・個人事業主〜小規模法人):アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード。初年度の入会キャンペーンで年会費の数倍を回収できます
- 上限なしで貯めたい(年間決済800万円〜):ダイナースクラブ ビジネスカード。年会費27,500円で移行上限なし+ポイント有効期限なしの安心運用
- 個人ANAダイナース保有者:ANAダイナースカード ビジネス・アカウントカード。本会員と合算でANA特典をフル活用
- ANA便利用が月複数回:ANA JCB法人カード ワイドゴールド。搭乗ボーナス+継続マイルが効きます
- 年間決済2,000万円超&コンシェルジュ重視:ラグジュアリーカード ゴールド。年会費はかかるが業務効率化と相殺できます
アメックス・ビジネス・ゴールドの入会キャンペーン合計170,000ポイントは時期によって変動し、過去には100,000〜150,000ポイント規模のキャンペーンも実施されていました。
現在のキャンペーンは大型なので、入会タイミングとしては機会損失の小さい時期に当たります。
検討中なら今の条件をベースに具体的なシミュレーションをしてみてください。
