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月刊歯科医院経営ワンポイントアドバイス



2008年1月号

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「人を生かす」経営者でありたい

■スタッフの心を見失ってはいませんか?
 技術(スキル)が不足していて、期待通りにいかないことが不快の原因である場合は、ある意味でシンプルです。スキルをアップさせてあげることで解決します。つまり、スキル教育です。
 問題は、やる気です。はじめからやる気のない人は採用していないはずです。どこかで気持ちのすれ違いが生じているのでしょう。ほんの些細なことかもしれません。「仕事は半人前なのに、給与は一人前に持ち帰る!」などと思い込み始めると、見えるはずのものも見えなくなっていきます。院長一人では、これまで、押し寄せる来院者への対応はできなかったはずです。それこそ、見えないところでスタッフは、頑張ってくれているのです。
 仕事に対して、また、来院者に対して、一層の頑張りを期待するなら、スタッフそれぞれの動機付けに思いを巡らすゆとりの時間を、是非とも、無理にでも、おつくりください。スタッフは、バランスシートには表示されない“かけがえなき資産”です。

■来院者の心を見失ってはいませんか?
  診療中は、目の前の来院者に気持ちを集中したいものです。業績が不振である場合、「患者が減った…、もっと自費率を上げたい…」など、来院者が多すぎる場合、「もっとゆっくり診療したい…、休みたい…」等々、他にもいろいろ頭の中では考え事が駆け巡って、気持ちがそぞろになることがあります。
 冷静さを失って、感情的になったり、無表情でこなしたりしてはいませんか。つい、先のことに心を奪われると、次の一歩をおろそかにしてしまいます。少なくとも良くなろうとして来院している“人”が、目の前にいます。その“人”に“どうするか”から、すべてが始めることを忘れたくないものです。たとえば、“あの人”はどうしていらっしゃるかなぁ…と、その後の様子などに心配りができる状態が、一つのバロメータかもしれません。「なぜ、こんなになるまで…」とか、「もう、何度言ってもわからない人だ!」などと、決め付けたり追い込んだりせず、いつでも『Welcome! ようこそ、わが診療所へ』という気持ちで迎えたいですね。どなたも、自ら足を運んでいらっしゃる“来院者”なのですから…。

■自分の心を見失ってはいませんか?
 あまりにも情報が多すぎて、あまりにも判断しなければならない事態が多すぎて、いつしか、自分自身が目指していた目的地を忘れたり、つい寄り道をしていることに気づかないでいることがあります。また、とかく責任者は孤独になり、「結局は自分が・・・」と思い込むことも度々です。皮肉にも、自分を見失わせるのも“人”によるものであり、有難くも、自分を取り戻させてくれるのもまた“人”なのです。
将棋をしたことがありますか?トランプでもかまいません。それぞれの駒やカードには、明確なキャラクター(性質や特長)があります。プレイヤーは、そのキャラクターとルール(勝敗規定)をまず知っておく必要があります。ゲームの最中に、なぜ、この駒は、こんな時に思うように動いてくれないとか、なぜ、このカードしかないのか!と、駒やカードに八当りしていては勝てません。
さまざまな局面において、その都度、感情的になっては、そのうちに「何のための」ゲームであったかを忘れてしまうことになります。あなた自身が始めたゲームです。駒の動かせ方、カードの出し方もあなた次第です。原則があり、条件もあり、規則もあります。要は、どんな局面でも、自分自身の“勝ちのイメージ”を見失わないことではないでしょうか。

医療チームマネジメント・アドバイザー
学術博士 蔵満 正樹


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