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月刊歯科医院経営ワンポイントアドバイス



2007年1月号

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スタッフからの悩みの対処法

■スタッフの悩みを受け止める
つい先日、突然当院のチーフからメールが入った。「何かな?」そんな軽い気持ちでメールを開けると、「奥さんに相談したいことがあるのです。院長に内密にお話を聞いていただけませんか?」。もちろんすぐにOKの返事を出し、時間と場所を設定した。ここまでの行動は機敏ではあったが、内心ヒヤヒヤものである。医院で何かが起こったのだろうか、どこかで人間関係がこじれているのだろうか。いや、もっと大変な事が起こったのかも。そんな不安がよぎり焦りを隠せない。何度と院長に相談しようと思ったが、院長に話すのは後にしなければ、そう思いながら院長には内密に動くのだと自分を落着かせていた。
とはいえ、このような形でスタッフが思いを打ち明けてくれるようになるまでは色々あった。開業したての時は、スタッフからの申し出に対しこちらが構え過ぎ、要望に対しただ自分の意見を押し付けたり、どうしても曲げられないことを頑固になって拒否したりする時期もあった。それだけ、自分の理想の医院のルール作りに必死になっていたのだと思う。スタッフからの要望に対し、常に「反論」と受け止め、患者様に直接影響がないと判断したものに対しては、上手くスタッフをなだめてきたように思う。なんとか今まで、それほど程大きな揉め事にはならなかったものの、きっと彼女達の中には小さな不満が重なり、大きな問題へ、また多くの問題へ発展していったことと思う。そしてそのストレスは、医院に大きな悪循環をもたらし、私の見えないところで患者様へ害が出ていたことは、その時の私には気づきもしなかったのだ。

■スタッフからの要望に行動を起こす
さて、いつからだっただろうか、私はこのようなスタッフからの要望に対し、必ず「行動を起こす」ようにしていった。彼女達の要望があるのなら、それを期待通りにはいかなくても、必ず今よりよくなるように、一緒に考える姿勢を強く示してきた。何か問題が起これば、聞いてくれる存在があること、一緒に考えてもらえる体制があること、そう思うことはスタッフにとって、大きな安心に繋がったのだと思う。おかげで、自分たちで解決できない時だけ私に相談を持ちかけ、それ以外の安易な意見や、愚痴めいた相談は大きく減少し、自分たちで解決しようとする部分が増えていった。そして、知らない間に、私とスタッフ間で、問題解決の役割分担ができていったのだ。

■スタッフと共に改善へ
さて、実は今回のこのような相談は5年ぶりである。スタッフが目の前に並び、言いにくそうに話を始める。このように改まった場合は、問題が複数化する。「お話したいことは3つあるのです。」、その言葉を聞き、私の緊張感はより高まった。私は自分がかなり緊張していることを伝え、その気持ちを明らかにすることで自分の気持ちを静めた。一つ目は、雇用条件に関することで院長に相談すればすぐに解決することであった。二つ目、三つ目は、人間関係が絡み早急に解決できる事項ではなかった。私は「叱らなければいけない時は叱る。注意しなければいけない時は注意する。しかし、気づかせて改善することは、気づかせていくことで対処していきたい。」そう伝え、状況を受け止めたこと、そして改善には時間を要することを伝えた。
私はこれからも、このようにスタッフから思いを打ち明けられる存在でありたいと願う。また、スタッフにも、「自分が我慢すればいい」と思わずに、自分の気持ちを上手に人に伝える方法を習得して欲しいと思う。人と人が共に働く以上、コミュニケーションは必須である。もし、このコミュニケーションを「面倒だ」と思う時がきたら、その時が人と接する仕事を終えるときであると思う。私はいつもそう思いながら、歯科衛生士という仕事を通じ、様々の人と人の間でコミュニケーションを楽しんでいる。




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