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月刊歯科医院経営ワンポイントアドバイス



2006年07月号

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言葉とはタイミングが大切

■思わぬタイミングで発される言葉で感動が倍増
今日はジェネラルスケーリングの多い日だ。毎回毎回同じようにスケーリングをしていると、患者様に対する気遣いがついつい麻痺してしまう。これではいけないと、いつものごとく患者様と話す前に、ひとつ大きな深呼吸をする。これは、一人一人の患者様に接していくための自分への気持ちの切り替えだ。さて、気持ちを次の患者様に向け「こんにちは」と挨拶をする。鋭い視線をした彼女は、大阪から来られた大変個性的な女性だ。「痛くないようにしますから、安心してくださいね。」などと言葉をかけ緊張感を取り除きスケーリングを開始する。施術が終りユニットを起こす。「では終わりましたので、椅子起こしますね」そう声をかけたとたん、ユニットの起き上がる速度より早く体を持ち上げ、顔をこちら向け、「ありがとう!」と気持ちのいい言葉をかけてくれた。私も嬉しくなって「気持ちよかったでしょ?」とにっこり声をかけた。「うん!めっちゃ気持ちよかった!!」、聞き慣れてしまっていた「ありがとう」の言葉も、思わぬタイミングで発されることで感動が倍増した。なんとも元気の出る一言を頂き、その日一日を気分良く過ごすことができた。
言葉とはタイミングが大切で、そのタイミングがうまく合えば、自分の思いをきちんと伝えることができる。しかし、タイミングを間違えると、大切な言葉の意味を間違って相手に伝えてしまう。

■馴れ合いになってしまった時生じるずれ
先日、たくさんの若い歯科衛生士が熱心に働くある歯科医院を訪れた。皆明るく、大変気持ちのいい応対をしてくれた。そのメンバーと話していると、その中で数人のスタッフの態度が気になった。それは、話を聞く態度だったのだが、院長の話を聞いているときのその態度は、きちんと話を受け入れようとしている態度とは言い難い。しかし、彼女達は決して「人の話を聞かない子」というわけではない。この問題は、その態度そのものにあるのではなく、もっと奥深い感情が邪魔をしているのだと察した。そこで私は、今ここで単純にその行動だけを注意するのは止めて、もう少し状況を把握しそれらを踏まえ、時期を見て助言しようと思った。
言葉のタイミングは、相手の感情をうまく読みとり図らなければならない。幸いにも、チームで働く私達は知らず知らずのうちに、そのテクニックを身につけている。これは、人とのコミュニケーションを良くしようとする意識が働き、人を不快にさせないように言葉やタイミングを選んで言葉を発しているからだ。しかし、気持ちに余裕がないとつい感情的になり、自分の感情のサイクルで言葉を発してしまう。結果、人の心に重々しい不満感を残してしまうこととなる。そうならないよう、相手の感情のサイクルに合わせ言葉は発していくことで、心に染み込む言葉を伝えていきたいものだと思う。また、反対に「褒める、感謝する、喜ぶ」などのプラスの感情が生じた時は、難しい言葉でなく、その思いを簡単な言葉でそのまま本人に伝えてあげて欲しい。褒められるということは、勤務年数が高くなればなるほど少なくなり、何をやっても「当たり前」の行動として捉えられがちである。認められることが非常に少なくなるこの時期に、このような気遣いも是非お願いしたいところだ。
言葉のタイミング。これは、馴れ合いになってしまった時に、ずれが生じているように思う。関係に慣れを感じた時、その時こそきちんと言葉を選び、タイミングを考え伝えていかなければならないのだと思う。




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