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月刊歯科医院経営ワンポイントアドバイス



2005年12月号

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心を込めたアシスタントワークを行うために

■アシスタントの細やかな補助がポイント
先日、私の何十年来の友人が初診で来院した。結構辛口トークの彼の来院には、私も緊張した。さて、彼の医院の印象はどうだったのだろうか?恐る恐る聞いてみる。彼はエソpulとP急発の併発だ。痛かったと言われることは覚悟していた。すると、私の想像通り彼の第一声は「めちゃくちゃ痛かった!」だった。痛いのはわかっていても、第一印象が「痛かった」と言われるとやはり悔しいものである。すると、彼がまた話を続けた。「痛いのは痛かったけど、先生の手が速いから我慢できたわ。」そうだ、うちの院長は確かに手が速い。それだけに、どれだけ痛くても、「痛い」と思う時間は一瞬で終わる。あまりに一瞬に終わってしまうため、あの強烈な痛みでも心に強く残らない。そうか、同じ痛いならさっさと終わってあげることが患者様のためなのだ。私は、そんな当たり前の事に、なんだか新鮮に納得していた。
しかし、院長がさっさと施術ができているのは、これは間違いなくアシスタントの手際のいい補助のおかげである。うちのスタッフは院長の使用するバーもわかっており、施術ごとにバーが取り替えられている。器具の手渡しも、院長が顔をあげなくてもきちんと手の上に乗せられる。また、そのタイミングも抜群だ。このような細かな補助のおかげで、院長はほとんど患者様の口腔内から目を離さずに治療が行えている。しかし、それらは普段自然な行為となってしまい、その有難さにはなかなか気づかない。もし、今のスタッフが辞めてしまったら、現在の院長の腕は持続できないだろう。そう思うと、スタッフには感謝の気持ちでいっぱいになる。

■新人スタッフに目標と自発性を持たせるには
とはいえ、スタッフもいつかは医院を去ってしまう日がくる。今のスタッフのように動ける人材を育てておかねばと、誰しもが思う。それだけに、新人スタッフが採用されると、一日も早く指導し仕事を覚えさせようとする。採用初日などは、すぐに器具の消毒をさせたり、また器具の説明や施術の説明を始めたり、となりがちである。が、私はあえて「初日は丸一日見学のみ」と決めている。一日見学することで、先輩スタッフのスムーズな仕事ぶり、動き、手技をとにかく目に焼き付け、いいものをイメージさせる。こんな風になりたい、あんな風に動きたい、そう思わせることが第一の狙いだ。また、丸一日仕事を与えられない新人スタッフは、何をしたらいいかわからず戸惑う。指示待ちで育った若いスタッフは、指示されればこそ動けるが、指示されなければどこに立って何を見たらいいのかすらわからない。そこで、「ここで見ていて」「あれを見るのよ」と、与えてしまうのでなく、自分で考える気持ちを持たせて欲しい。そして、新鮮な気持ちだからこそ見えてくる患者様のストレスに気づき、患者様の思いを自分で感じとって理解してあげて欲しいと思う。また、このように新人スタッフが入ると、現スタッフに対しても刺激をかけていく。「今日は一番素敵な仕事ぶりを見せてやってね。」そうお願いし、見られていることを意識させる。採用初日というのは、新人も私たち現スタッフもお互いが大変緊張する日だ。その緊張をうまく利用し、初心に戻るいい機会にしたいものだと思う。そして、アシスタントワークという大切な業務が、ただの「作業」となってしまわぬよう、心を込めて行っていくことを伝えてあげて欲しいと思う。




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