診療室内のスタッフの話し声が気になる
最近うちの診療室でのスタッフの話し声が気になって仕方がない。すごく大きな声を出しているわけでもなく、人目も気にせず話しているというわけでもない。しかし、診療室において「人の声」が聞こえてくることは少なく、その静かな中で「こそこそ」と聞こえてくる声なだけによけいに不快感を感じるのだろうか?
今日私はデパートに出かけ、会計コーナーにおいて品物を渡しお金を支払おうと待っていた。私の品物を確認してくれている店員さんは若い女性で、気持ちよく「こちらの商品ですね。少々お待ちください。」と応対してくれた。しかし、その横で、「あっ、これ違うわ!なんでやろ?おかしいな〜。」と独り言を言っている年配の店員さんがいた。そして、私の応対をしている若い店員さんに対し、「これっていいんかな?」と、横から色々と質問している。私は「今彼女は私の応対をしているのに!」と、口が尖ってきた。
しかし、その彼女は「そうですね。それでいいと思います。」ときちんと話しを返しながら、自分の手元の業務には怠りはない。きちんとした応対に感心しながら見ていた。
しかし、それに比べその年配の店員さん。いくら業務上必要な会話であったとしても、本当に今話さなければいけないことなの?お客様を前にその話し方はないでしょう?
私は、その年配の店員さんに不信感を抱いていた。
同じように 診療室においても、自然に聞き流してしまう会話と、なんとも不快感を感じさせる会話がある。なぜか耳についてしまう会話。それは診療室に似合わない、違和感のある会話なのであろう。しかし、会話にも色々ある。「無駄話」と呼ばれる会話もあれば、業務を行う上で必要な会話もある。しかし、会話はそれだけではないように思う。
私たちの仕事はチームワークが第一であり、チームワークを高めるためにできるだけお互いが、分かり合うことの必要性を強く感じる。しかし、毎日の診療に追われ、なかなか院長とスタッフ、スタッフとスタッフの間に会話が少ない。忙しいからといえ、話さなくても分かり合える仲がそう長く続くだろうか?やはりそこには、積極的にコミュニケーションを図ることがが必要となってくるであろう。例えば診療時間の合間に、「さっきの患者さん、○○さんのお父さんだそうですよ。似てらっしゃいますよね。」「今の患者さんかなりお痛みだったようですね。」などと、診療室で起こった事柄をきっかけに、会話を持つことでお互いの気持ちを確認しあえる。今話さなくても業務上なん影響も無い。しかし、今話すことでお互いの気持ちの中につながりを感じる事ができる、そんな「コミュニケーションとしての会話」もあるのではないだろうか?
しかし、診療室において人に不快感を与えるような会話を持ってはいけない。ただの無駄話かもしれない、もしかしたら大切な話かもしれない。しかし、周りの人が不快に感じた時点で、その会話が「診療室に似合わない会話」であったことには間違いはない。診療室は狭い空間である。その空間の中、患者さんの耳は大変敏感である。その敏感な耳に聞こえてくる声、音はかなりボリュームアップされている。診療室において、私たちの姿は患者さんの死角に入ることが多ため、私たちは「患者さんから見られている」という意識に欠ける。そのために、ついつい行動や言葉に乱れが出やすいのではないだろうか?患者さんは私たちを目で見ていなくても、耳で見ていることも忘れずに、プロとして恥ずかしくない態度で診療に携わって欲しいと思う。