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医療制度改革への歯科医院の対応

デジタルショーセミナー
平成14年3月31日(日)

(社)日本医業経営コンサルタント協会
大阪府支部副支部長 公認会計士 上田久之
(06−6946−1300)
http://www.uedacpa.com/
E-Mail:ueda@uedacpa.com
  1. 今後の歯科医院の経営環境
  2. (1)患者負担金の増

    老人患者負担率は、医療制度改革大網(H13.11.29)よりも、財務省案のほうが厳しく、今後も窓口負担率は上がることが予想される。
    (2)老人の自己負担金の定率化

    自己負担金上限が、普通の所得の人で月額12,000円と非常に高い設定になっており、実質的に完全1割負担と変わらない。予定通り2002年10月より定額制の廃止と1割負担が実施されると、1997年健保法改正時よりも強い、受診抑制が働くことが予想される。
    また、在宅医療においては、一挙に7,000〜8,000円月額の負担が増えることから、訪問回数の削減の要請が出ると思われる。
    (3)本人の3割自己負担について

    2003年4月から実施されるかどうかは微妙であるが、1997年9月の改正(1割→2割)では、相当の受診抑制が広がったので、実施されれば不況化でもあり、深刻な影響がでるかもしれない。
    (4)診療報酬の引き下げ

    中医協でH13.12.17史上初の診療報酬本体のマイナス改定が実施されたが、デフレ経済下で今後も診療報酬の引き下げが予想される。
    (5)選別の強化

    患者負担の増の結果、患者コスト意識と、広告の規制緩和、開業ラッシュにより、今後、開業医間の競合は、強くなることが予想される。

  3. 医療制度改革への対応
  4. (1)広告規制緩和への対応

    ・ネガティブリスト方式とポジティブリスト方式
    ・今後、広告可能となる項目
    ・医療法の規制対象となる行為、ならない行為
    (2)特定療養費制度拡大への対応

    @混合診療と特定療養費
    ・現行の特定療養費制度
    (3)在宅医療の拡大

    ・在宅を手がける内科医との連携
    ・行政との連携
    ・その他の連携
      保健婦、民生委員、老人クラブ、ボランティア団体、在宅関連企業
    ・移動診療車
      移動診療車内での診療について

  5. 歯科医院の収支の傾向
  6. (1)諸比率

    ・平均収入はどの位保険4250万:自費580万計4830万

    ・自費のウエイトは12%

    ・材料・技工料率(補綴中心の内容では材料・技工料が多く診療手取り低い)

    ・経費は毎月どの位

    ・どれ位の所得があるのか1800万(専従者込み)
    (2)傾向

    ・ここ数年の収入の伸びは平成9年がピーク
      (平成9年9月の本人2割負担が影響)
    ・新規開業が厳しい
      月200〜250万円の医院が増えている(収入不振医院は新規開業の1/2位)
    ・二極化
      所得3000万円以上(15〜20%)と、1000万円以下(30%)に
    ・東京の状況は
      関西より1000万円(年間)収入が少ない年間3800万程度

  7. 増収増患対策
  8. (1)潜在患者と受療率

    ・有訴者率3.8%
    ・受療率1%
    ・通院を妨げている要因は(日本しか新聞患者アンケート)
      治療期間、治療に対する説明不足、衛生管理、痛み、
      スタッフの対応、不透明な治療費用、情報不足、陰気な雰囲気
    (2)阻害要因に対する対策事例

    @時間に関すること
      ・診療時間の工夫(夜間診療・日曜診療・早朝診療)
      ・レセプト日数は3日を目安に
      ・通院期間対策
      (キャンセル対策、超特急コース、アポのとり方の工夫)
      ・インターネットによる予約
      (24時間対応のメリット、変更にも対応し無断キャンセルが減る)
      ・iモード予約
    A充分な説明
      ・知りたいことは、期間と費用と治療内容
      ・ビジュアルな説明
      ・治療説明リーフレット
      ・デジタルX銭
      ・位相差顕微鏡
    B衛生管理
      ・滅菌方法の掲示、パンフレット
      ・ゴム手袋の交換
      ・X線防護服の着用
    C痛み対策
      ・無痛治療のアピール例
      ・電動注射器
      ・カリソルブを使用した治療、マイクログロップ
      ・レーザー治療
      ・治療の種類と疾病ごとに麻酔方法を表示
    Dスタッフの対応
      ・服務規律を守らせる
      ・外部プロによる定期訓練
      ・開業時の訓練
      ・私語
      ・お年寄りへの対応
      ・電話対応
      ・名札
      ・アイコンタクトをきっちりと
      ・受付の対応
    E会計の明確化
      ・領収書の発行
      ・一部負担金明細書の発行
      ・医療費控除の仕方のパンフレット、控除明細、記入表を渡す
      ・医療費控除による還付額の給与別目安の表示
      ・自費治療の料金表
      ・支払方法の明示
      (クレジットカードの種類、デンタルクレジット、分割払いの有無と支払回数)
      ・治療別一部負担金の目安を作成
      ・治療値引きについて(患者間の不公平をなくす)
    F情報提供
      ・患者の知りたい情報とは(別紙)
    G設備の更新
      ・バリアフリー
      ・今風の内装(明るい雰囲気)
      ・租税特別措置法のメリットと怖さ
    (3)対象患者の絞り込み

    @金属床を増やす
      ・3床(月間)増やすことの効果(別紙)
      ・自費率アップ対策料金表・説明用ツール・応酬話法集
    A予防患者を増やす
      ・小児対象:シーラント、フッ素、定期検診
      ・成人:予防重視のアピール、PMTCから審美へ
      ・今後の医療保険の動向
    B審美・矯正に特化
      ・場所、診療所の雰囲気、料金設定、PR方法、支払方法
      ・ティースアートグループ
      ・OCAグループ
    C訪問診療に特化
      ・移動診療車による訪問診療
      ・患者の獲得法
      ・立ち上がり事例
      ・訪問診療のメリット
      ・収支の目安
      ・SOSデンティスト
      ・その他在宅歯科の営業方法
    (4)来患データによる収入管理

    ・日当点550点
    ・レセ日数3.0日
    ・新患者15人
    ・再診数
    ・中断率10%
    ・自費比率
    (5)歯科疾病構造の変化

    ・う触の減少
    ・歯周病の増加
    ・老人歯科医療者の増加
    ・プラス要素として、有病率は受療率より大きい
    (6)増患目標の設定について

    ・コンセプトの明確化
      多様のニーズの中でどれを選び経営資源を集中させるか
    ・達成期限と担当者と見直し

  9. 最近の新規開業の立ち上り対策

  10. (1)ポスティング、戸別訪問
    (2)挨拶状
    (3)ホームページ
    (4)キーマン訪問
    (5)スタッフ接遇訓練

  11. アメニティーと利便性の向上

  12. (1)玄関外部の喫煙用ベンチと灰皿
    (2)玄関の靴履き用の椅子と靴べら
    (3)土足対応又は、スリッパ滅菌箱
    (4)タクシー会社の電話番号表示とバス・電車の時刻表
    (5)テイーサーバー、おしぼり
    (6)季節の花と観葉植物、絵画
    (7)持ち帰りできるパンフレット
    (8)院長プロフィール、スタッフ紹介の掲示
    (9)後方支援、病院の案内掲示
    (10)院長の診療に対する考え方の掲示
    (11)トイレ、洗面台のペーパータオル
    (12)赤ちゃんのおむつ交換台とウエットティッシュ
    (13)定時に清掃するトイレ
    (14)BGM,診療姿勢などを流すビデオ
    (15)留守番電話
    (16)24時間自動予約
    (17)待ち時間対策としてポケベル、電光表

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