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財務諸表等電子開示システムの運用について。

2017/2/16

日本クレアス税理士法人大阪本部の 津田 です。

2月も半ばとなり、社会福祉法人の実務に多大な影響を及ぼす改正社会福祉法の施行日である4月1日がいよいよ近づいてまいりました。
社会福祉法人様におかれましては、所轄庁より定款変更の認可申請がおり、評議員選任解任委員会の開催をご準備されていたり、例年と同様に当年度補正予算や次年度当初予算の策定作業に入っておられたりされる頃かと思います。

様々な作業でご多忙な中、今、非常に重要なシステムの試行運用が行われていることを、皆様ご存知でしょうか。
それは、社会福祉法人の財務諸表等電子開示システムです。
財務諸表等電子開示システムとは、社会福祉法人の運営の透明性の確保や国民に対する説明責任を果たすことを目的として、国が社会福祉法人の運営や財務等の情報を一元化し、国民がインターネット等で閲覧できるよう構築されるデータベースのことです。

前回、能川のブログでも触れましたこの財務諸表等電子開示システムは、独)福祉医療機構がシステム構築を行い、6月の本格運用を前に、この1月16日から2月15日の期間に、すべての社会福祉法人の参加を前提として、試行運用が行われています。
試行運用の具体的な手続きは、以下の通りです。

① 社会福祉法人様は、福祉医療機構より指定されたURL(財務諸表等電子開示システム)にインターネットでアクセスの上、メールで配布されたユーザーIDとパスワードによりログインします。
② そのURLから、「財務諸表等入力シート」をダウンロードにより入手します。このシートは、Excelで作成されています。
③ 「財務諸表等入力シート」へ入力を行います。
入力事項は、現況報告書、勘定科目、計算書類、財産目録です。
社会福祉充実残額算定シートは、本格運用時には入力対象ですが、試行運用では入力対象外とされています。
④ 入力済みの「財務諸表等入力シート」を所轄庁に届け出ます。
詳細については、福祉医療機構のHPをご確認下さい。
・福祉医療機構HP 「財務諸表等電子開示システム関係連絡版」
http://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/top/zaihyou/

この連絡版には、試行運用の説明資料、動画、システム操作説明書、質問に対する回答等の役立つ情報が掲載されております。ご覧になることをお薦めいたします。
実際に財務諸表等電子開示システムから財務諸表等入力シートをダウンロードし、入力してみますと、相当な時間を要することがわかります。法人運営、提供サービス、財務内容など、開示する情報量が膨大なためです。

入力にあたっては、次の点にご注意下さい。
① 入力前に操作説明書等を読み、入力に必要な資料を把握すること。資料を揃えてから入力作業を行うことで、入力時間が短縮できます。
② 段階ごとに入力内容を確定してからでないと次に進めません。確定後、前段階の入力内容は修正できないので、変更したい場合は初めからやり直すことになります。

    6月の本格運用までに、ぜひ一度この財務諸表等電子開示システムをご確認下さい。そして、「財務諸表等入力シート」をダウンロードの上、入力内容を把握し、作業量を見積もることが必要です。28年度決算からこのシステムを運用していきますので、決算スケジュールを組まれる際には、財務諸表等電子開示システムへの入力と入力内容の検証の時間を確保されるようご留意下さい。

    社会福祉法人の皆様は、日々お忙しい中、このような新しい作業にご対応されるのは本当に大変だと思います。この機会に、事務体制の整備を法人全体の課題として捉え、事務職員の配置や、外部専門家との連携などの対策を講じていかなければ、長い目で見て、法人の継続性が担保しづらい環境となっているのではないでしょうか。

  私ども日本クレアス税理士法人大阪本部では、社会福祉法人運営に精通した職員が会計・税務のご支援をしております。
社会福祉法人会計基準に準拠した会計処理、正確な税務(法人税、消費税含む)処理についてご相談がございましたら、ぜひ実績の豊富な弊社にご連絡下さいませ。

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