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人を動かす

2016/10/12

代表ブログ

大阪市中央区 日本クレアス税理士法人・上田公認会計士事務所の上田です。
日増しに秋の深まりを感じる季節となりましたが、、皆様いかがお過ごしでしょうか。

本日はD・カーネギー氏のご著書 『人を動かす』という本をご紹介します。
日本で500万部を突破したこの名著については、ご存知の方も多いのではないでしょうか。人が生きて行く上で身につけるべき「人間関係の原則」について、実例豊かに説かれている本書ですが、今回はその中の<人を動かす三原則>について、改めてご紹介させて頂こうと思います。

<人を動かす三原則>

 

1.盗人にも五分の理を認める(批判も避難もしない。苦情も言わない。)
本書では、ニューヨークの犯罪氏史に残る極悪人を例に挙げ、「極悪人達でさえも、自分が正しいと思い込んでいるならば、一般の善良な人間は、自分の事をいったいどう思っているのだろうか?」という問題提起を行っています。
裁かれる極悪人のうち、自分自身のことを悪人だと考えている者は、ほとんどいないそうです。人間はたとえ自分がどんなに間違っていても、「自分が悪い」と積極的に思おうとはしません。悪い人間ほど自分のことは棚にあげて、人のことを言いますが、それは悪人だけではなく、我々にも言える話なのです。我々は他人からの賞賛を強く望みますが、それと同様に、他人からの非難を恐れるため、と考えられえます。
ですから、人を扱う場合には、相手は論理の動物ではなく、感情の動物であるということをよく心得ておかねばなりません。
人を批評したり、非難したり、小言を言ったりすることは、どんな人でもできます。ならば、人を非難するかわりに相手を理解するように努めようと、本書では示されていました。
どういう訳で相手がその行動に至ったか、よく考えてみること。非難をするよりもよほど得策であり、また、面白くもあると感じました。同情、寛容、好意といった感情も、おのずと生まれ出てくるでしょう。

 

2.重要感を持たせる(率直で、誠実な評価を与える。)
この項目で著者は、下記のように断言しています。
―――人を動かす秘訣は、間違いなく、一つしかないのである。すなわち、自ら動きたくなる気持ちを起こさせること。これが、秘訣だ。
数々のリーダーシップ本がありますが、ここまで簡潔に明言している書籍は無いように感じます。
では、「自ら動きたくなる気持ちを起こさせる」ためにはどうすべきか?それは、「自己の重要感」を持たせることです。
健康や寿命への欲求、食欲、睡眠欲、金銭への欲求など、人間の欲求には様々なものがあります。たいていは満たすことが出来るものですが、食欲や睡眠欲の欲求同様に根強く、しかしめったに満たされないものが、「自己の重要感」です。フロイトの言う「偉くなりたい願望」やデューイの言う「重要人物たらんとする欲求」と、同様の欲求です。
本文においては、様々なストーリーが「自己の重要感」の具体例として挙げられていました。
無教育で貧乏な一食料品店員を発奮させ、50セントで買い求めた数冊の法律書から勉強をさせたのは、「自己の重要感に対する欲求」です。この店員は、かのリンカーンです。
偉大な小説家に名著を書かせたのも、名建築家に不朽の傑作を残させたのも、また、金持ちに生涯かかっても使い切れない巨万の富をなさしめたのも、この欲求なのです。
つまり、世の中の人は思っている以上に、他人からの讃辞に飢えているのです。これを率直かつ誠実に満たしてやるだけで、素晴らしい出来事が起こることは目に見えている。と、本項目は締めくくられています。

 

3.人の立場に身を置く(強い欲求を起こさせる。)
「人の立場に身を置く」とはどういった意味でしょうか。著者はこの項目で以下のように結論づけています。
―――まず相手の心の中に強い欲求を起こさせること。これをやれる人は、万人の支持を得ることに成功し、やれない人は、ひとりの支持者を得ることにも失敗する。
自分の考え方を、価値観の異なる相手に飲み込ませようとするのは、なかなかに難しいことです。それは誰だって知っているでしょう。しかし、多くの人は自分の考え方を押し通そうとしてしまいます。
自分の考え方を押し通すのではなく、まず「相手が何を望んでいるか」を第一に考えてみよ、と、本文では述べられています。そして、「相手の望みと自分の望みを一致させる」ことを考えるのです。
人間は元来、自分の問題を解決するということに強い関心を持っています。それが、利益に繋がることとなればなおさらです。人を動かすためには、その人の好む物・関心のある物を問題とし、それを解決する・手に入れる方法を教えてやることが最良の策なのです。
―――何かすばらしいアイデアが浮かんだ場合、そのアイデアを相手に思いつかせるようにしむけ、それを自由に料理させてみてはどうか。 相手はそれを自分のものと思い込み、二皿分も平らげるだろう。
この言葉を読むと、「人の立場に身を置く」という原則が、改めて腹に落ちます。

 

読後、総括した感想は、「相手の立場に立って誠実に考え、行動することが大切」という、初心にかえるものでありました。一度読んだとしても、読むたびに発見がある。しばしば手に取りたい本のうちの一つだと感じます。
今回は<人を動かす三原則>をご紹介しましたが、この他にも<人に好かれる六原則>や<人を説得する十二原則>、<人を変える九原則>など、大変ためになる話が続けて展開されています。
皆様も一度、初心にかえるお気持ちで、お手に取られてみてはいかがでしょうか。

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