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開業医のための資産形成術

2015/11/5

代表ブログ

大阪市中央区 上田公認会計士事務所の上田です。

日一日と寒さがつのりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、本日は 恒吉 雅顕氏のご著書 『開業医のための資産形成術』という本をご紹介します。
かつて開業医といえば、将来安泰な職業であり、リタイア後の悠々自適な生活が保証されているものだと言われてきました。しかし昨今では、医院の増加やそれに伴う熾烈な患者の奪い合いが進み、加えて税制改正と医療制度改正も行われ、一概に「将来安泰」とは言い切れなくなっています。
著者の恒吉氏は、資産運用コンサルタントとして、500人以上の開業医の資産形成に携わられてきました。本作では、豊かな生活を送るために資産をどう運用していけば良いのか、医師にとっての「ファイナンシャルゴール」がどうあるべきかを、開業医特有の事情を交えて解説されています。その中で今回は、特に印象に残ったお話をご紹介させて頂きます。

 リタイア後に必要なキャッシュは「現役時代の6割」が目安
この6割という数字は、米国の著名な資産運用会社のアンケートなどで目安とされているものです。また、恒吉氏のご経験からも、リタイア後の余裕のある生活資金として「現役の6割」を目安にされている開業医が非常に多いということです。例えば、現在の収入が2,000万円の場合、リタイア後の年収はおよそ1,200万円ということになりますが、問題はそれをどのように確保するかです。
これには大きく分けて二つの考え方があります。
まず、配当やキャピタルゲインなどで不労収入を得る方法です。賃貸不動産、株や投資信託、保険といった投資商品から事業収入に代わるキャッシュを確保することです。もう一つは、平均余命を参考に、必要な老後資金をリタイアまでに貯蓄し、それを年に1,200万円ずつ取り崩していく方法です。しかし後者の場合、インフレによる資産価値の目減りが懸念されます。
前者の不労収入、特に運用商品については、ご興味のある方も多いのではないでしょうか。しかし、多忙な開業医にとっては、一つ一つを吟味して選択することも困難です。運用商品について種類ごとに理解し、ご自身に合ったものを見つけることが効果的でしょう。
① 公的年金
② 賃貸収入などの不労収入系資産
③ 投資信託や確定拠出年金、海外投資など、期間限定で配当などを受け取れるもの
④ プライベートバンキングなど、資産運用を専門機関に一括して委託するもの
リスク許容度や将来必要額に応じて、これらの商品を効果的に組み合わせることで、運用力を高めて行くことが可能です。

インベストパートナーズの調べによると、廃業された開業医、開業歯科医を対象とした「現役時代にやっておけば良かったと思っていることは何か?」というアンケート結果は以下のようになっています。
 廃業後の生活に心配しないだけの資産形成…73.1%
② 余暇を楽しめる趣味を持つこと…61.6%
③ 税制に関する知識の習得…54.9%

これから開業を目指される方、開業医になられたばかりの方、安定期に入り拡大成長を目指される方、そして、そろそろリタイアの準備を考えられている方。それぞれ開業医としてのステージは異なることかと思います。しかし、できるだけ早い時期に、「リタイア後の資産形成をスタートさせる」という事を、お勧めさせて頂きたく思います。
お金はあるけれども時間や心にゆとりが無い暮らし。また、時間ができたと思ったら、今度はお金の心配をしなければならない暮らし。これらは多くの方が陥りがちな状況です。開業医にとって本当の意味での豊かな暮らしとは、MONEY、MIND、TIMEの三つのバランスが豊かに保たれる暮らしだと考えます。
本書では、開業医が「現状の問題」と「理想未来の実現」を同時に解決していくために必要なポイントが紹介されています。ご多忙な日々の中、将来の暮らしや資産について頭が回らない方も多いかと思いますが、是非このタイミングで、後悔のない資産形成について考えてみてはいかがでしょうか。

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